総合病院の病棟勤務について

かなり前の話になりますが、新卒で大きな総合病院のとある病棟に勤務しました。勤めていたのは6年間ほどです。

新卒で入ったので、病棟の業務の一つ一つが難しく、苦労しました。専門的な技術や知識も必要な病棟でしたし、それと同時に社会人としての常識などは不足しており、にもかかわらずどこか生意気でしたので、思い出すと恥ずかしくなるようなこともあります。

また、3交代で夜勤もありましたが、日勤と違い夜勤は勤務するスタッフの数が減るため、お互いカバーしあうことが必要になります。スタッフのメンバーのバランスを見て、その勤務中の受け持ちを割り振りますが、人により、業務が軽い人と、大変な人が出てくるため、手の空いた人が手伝うという当たり前のことも、新人にはわかりにくく、迷惑をかけていたと思います。

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もう一つ、苦労したのが、医師とのコミュニケーションです。ある程度経験を積むと、日勤業務ではリーダー業務をするようになり、病棟全体を回すことが必要になってきます。医師は気難しい人もいて、なかなか話しかけられず、翌日の検査オーダーをとったり、指示の確認を取るのも苦労しました。先輩の看護師にも気を使いながらで、なかなか予定通り進まなかった記憶があります。

1年目の頃は「名前を呼ばれたら、8割は何かしらの注意」というくらい、注意されることが多かったです。トイレで泣いたのも一度や二度ではありません。しかし、同期の子に聞いてもそう言いますし、そういう仕事なのだと思います。その分、感謝されることも多いですし、一生続けられます。どんなに景気が悪くても、業種も様々ですし、病院だけが勤務先ではないので、勤め先に困ることはないと思います。

看護師 人間関係 | 退職理由NO.1はなぜ改善されないの?

救急室に運ばれてくるマムシに噛まれた患者様の看護

救急が来る前には、必ず電話連絡があります。電話では患者様の年齢・性別・症状など伝えてくれます。夜間の救急もそうですが、重症で運ばれてくる患者様もいてますが、タクシー代わりに救急車を呼ばれる患者様もいらっしゃいます。

救急室から患者様が搬入されたら、消防の話も聞きながら患者様を移動します。ご家族の方には受付をしていただいて、患者様はどんな軽症でこられても、バイタルサイン(体温・脈拍・血圧・酸素飽和度)をとります。バイタルをとる前に先生の診察が優先されることもあります。担当医の指示で、点滴したり、検査したりします。

担当医の診断が終了すると、本人・ご家族への病状説明をして、外来で様子を観て帰れる患者様、入院が必要な患者様、専門病院への転院が必要な患者様などにわかれます。

ムカデに刺されたと救急車で来られる方もいらっしゃいます。腫れ具合にもよるのですが、大体冷やして軟膏処方されて帰られます。これがマムシに噛まれたとなれば、緊張感が走ります。大事なのは、いつマムシに噛まれたのかということです。腫れ具合の観察を時間的に行い、マムシの血清の注射もします。時間的にバイタルも測定し、救急室で状態が落ち着いたら入院の運びとなります。

入院中もバイタルサインを定期的に測定し、噛まれた部分の腫れ具合を観察し冷やします。落ち着くまでずっと点滴は続けます。マムシに噛まれて入院された患者様は、約一週間くらいの入院になります。マムシに噛まれるのは、大体手足の末端が多いですが、心臓に近い部分を噛まれたら、生命にもかかわってきます。

ペアを組んでいる看護師が業務中行方不明になった件

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私は総合病院に勤めていた時の忘れられない夜勤の話をします。

看護師は、チームプレーが求められますが、その時の夜勤は、二人態勢で、助け合い精神がないと仕事が成立しません。でも、同僚に個人プレーで、気分がのらないと、どこかへ行ってしまい、助けを求めようともどこにもいない(病棟にはいるのだけど、ナースステーションにもどってこない)人がいて、夜勤を一緒に担当したナースから苦情があがっていた人がいました。

以前に、夜勤を一緒にした人からのアドバイスで、気分を害するようなことさえなければ、なんとか乗り切れるといわれていたので、その人の趣味などの話や、デザートをいろいろ用意して、機嫌をとりながら仕事をしました。何より、その人がいなくなっては、仕事にならないばかりか、患者に迷惑がかかります。でも、その人は尿チェックの時間は決まっているのに、1時間も早くチェックをし始めたのです。夜中の見回りのときについでに、、、とのことで。
正確な尿チェックができないとは思いましたが、私の担当は私の担当で、、とのことで、何も言えず。

問題は朝の採血でした。私の病棟は、40人近くの採血があるのです。その人の助けがなければ成立しません。朝は、インシュリンから配薬、食事の用意などものすごく忙しいので、その仕事の前に採血を済ませるのが決まりでしたが、その人は自分のだけを取り出し、私は私の時間でするので。。。と言い出したので朝の仕事は?というと、そのまま、ふら~っと、どこかへ、、。

一人でやるしかない、と心を決め、採血を済ませたところで、患者が一人いなくなっていたことに気づきました。病棟以外に探しに行こうにも、ペアの人はどのにもいない。仕方ないので、とりあえず1階の救急受付に行き、事情をはなし、エレベーターにのって病棟に戻っていたら、ナースコールが大音量で聞こえるのです。どこの病棟かと思った時に扉があき、、その同僚は、私がいないことに腹をたて、ナースコールだけ大音量にしてまたいなくなっていたのです。

患者は朝早くから、大音量のナースコールで起こされ、何人もの患者が、驚いてナースステーションに来てました。患者の苦情に謝罪し、朝の仕事に追われ、、へとへとになったときに、その同僚は休憩室から出てきました。本当に疲れた夜勤でしたが、いなくなった患者は無事見つかり何事もなくよかったです。

看護師の世界が特殊なのは圧倒的女性中心社会だから

男性看護師の数が増えてきたとは言え、看護師の世界はまだまだ圧倒的に女性中心社会です。最新のデータでは、看護師の96%を女性が占めているとなっています。

女性だけの職場では、人間関係が円滑に行かないケースがよく見られます。

もちろん人間関係が良好な職場もありますが、

人間関係が陰湿になりやすい(いじわる・無視・陰口が起こりやすい)

空気の読み合いで意見が言いづらい
“仲良しごっこ”が優先される
派閥ができやすい
など、さっぱりした人間関係を構築しづらい環境になることが多いようです。

こういった雰囲気に馴染めない人には、つらい状況になることもあるでしょう。

男性職員がいることで「緩衝材」の役割を果たして、環境が変わることもあるといいますから、やはり女性中心の看護師の世界は特殊なのだと言えそうですね。

 

悩み疲れてしまう前に

こういった環境に、自分を合わせていくことに苦労する人もいるかと思います。

「それも含めて仕事」と言ってしまえばそれまでですが、人間関係に悩んでいる人にとっては、そんなに簡単な話ではないはずです。

もちろん働きやすい環境を自ら作っていくことも大切です。

ただ、その努力をしていて、日常業務もきちんとこなしているのに、それでも周りとの人間環境が良好にならない場合・・・。

思い切って環境を変えてみることも、考えるべきなのかもしれません。

陰湿ないじめにあったり、気が強い人ににらまれたりして、良好な関係など望めないこともあります。自分がどれだけ努力しても変えられないものがあると、認識するのも大切なことです。

人間関係の悩みから、うつ病にまで発展する看護師は少なくありません。そんなことになるまで悩み疲れてしまう前に、あきらめることも大事です。

“あきらめる”というと、「物事を途中で投げ出す」というマイナスのイメージを持ってしまいますが、本来は“明らめる”と書きます。

物ごとの道理、真理を明らかにすること。そこから、ありのままの現実を受け入れて、次へとつながる道筋を探す、そんな意味を持っています。

「どうにもならないこと」を何とかしようと、もがき苦しむのはよくありません。あなた自身も、まわりも、誰も幸せになれないからです。